外部講師の 伊藤美妃 先生、川島真悠子 先生を招いて、マイクロスコープの研修を受けました。
マイクロスコープとは歯科用手術用実体顕微鏡のことで、お口の中を3〜20倍に拡大して見ることができます。
よく歯の神経の治療(根管治療)に使用されており、細かいところまで見ることができるため、神経の治療後もなかなか痛みが良くならなかった方も、第4根管の発見により歯の痛みを取り除いたり、折れた器具(破折ファイル)を除去するなどして痛みを改善することができます。
この優れたマイクロスコープは高い技術が必要であるものの、歯科衛生士による歯石除去(スケーリング)に使用することもできます。
見逃していた歯石を除去し歯周病を改善したり、歯ぐきを傷つけずに歯石除去を行うことで痛みを減らすことができます。
今回は、歯周病治療の中で最も重要なOHI(オーエイチアイ)について、マイクロスコープを有効活用した研修を受けました。
今まで歯医者さんで歯磨き指導を受けたことはありますか?
歯ブラシによる歯磨き指導をTBI(ティービーアイ)といい、今まで歯科医院でよく行われていました。
最近はTBIからOHIへ移行する流れになっています。
OHI(オーエイチアイ)とは、Oral Hygiene Instruction の略であり「歯科衛生士による口腔衛生指導」を指します。
歯ブラシの指導だけでなく、患者様の食習慣や生活習慣等も考慮した、口腔の健康のための総合的な指導を行います。
そのため患者様の食生活などを聞くため傾聴(けいちょう)が重要になります。
傾聴とは、患者様の話に口を挟まず、話を受け入れ真摯に耳を傾けて聞くことです。
今回はOHIのために必要な傾聴のトレーニングも行いました。
↑傾聴トレーニングの様子
伊藤美妃先生の「良いですよ良いですよばかり言っている人の言うことは聞かなくなる。ダメなことはダメと言わないと歯医者に通う意味がない」という言葉はインパクトがありました。
歯磨き粉の選び方やマウスウォッシュの使い方、間食のタイミングなどをお伝えしていき、患者様が効率良く虫歯・歯周病予防ができる様にいたします。
今後も松岡歯科は患者様の口腔内改善のため、尽力していきたいと思います。
↑マイクロスコープを使用した研修の様子
学ぶ楽しみ、出来ようになる嬉しさ、見える喜びを感じられた研修でした。
講師紹介
伊藤 美妃
愛知県初の日本顕微鏡歯科学会認定歯科衛生士を取得。
知立研修センター講師
日本顕微鏡歯科学会歯科衛生士セミナーにて講演。
日本顕微鏡歯科学会・Asia Pacific Micro Dentistryにて歯科衛生士にマイクロスコープの素晴らしさを広める。
川島 真悠子
マイクロスコープがあるからこそ、患者様の口腔内を正確に把握し、ドクターと患者様との懸け橋になれる唯一無二のデンタルアシスタント。歯科助手が輝けるマイクロスコープトリートメントを実現させている。