外部講師を招き重度歯周病治療の研修

6月20日(水)に外部講師の河内妙子先生を招き、歯科衛生士を対象に研修を行いました。

今回は、重度歯周病（じゅうどししゅうびょう）の患者様に対し臨床（医療現場のこと）では歯科衛生士としてどのように介入していけば良いのかについて研修しました。
重度歯周病とは、歯を支える骨がほとんどなくなってしまい、ぐらぐらしている歯が何本もある状態です。歯科医師の判断で抜きましょうと言われることも多いです。

重度歯周病の方は歯磨きの習慣がしっかりついていないことが多いため、歯科衛生士による歯みがき指導がとても重要です。ただ磨きましょうと言われてもなかなか続けることができないので、歯磨きを患者様の生活習慣にどう落とし込んでいくかを一緒に考える必要があります。
そこで重要なのがOHI（オーエイチアイ）です。

OHI（オーエイチアイ）とは、Oral Hygiene Instruction　の略であり「歯科衛生士による口腔衛生指導」を指します。
歯ブラシの指導だけでなく、患者様の食習慣や生活習慣等も考慮した、口腔の健康のための総合的な指導を行います。

患者様のモチベーションを下げないように歯磨き指導をするにはどうしたらよいのか等、効果的な方法について当院歯科衛生士たちは耳を傾けたり時には意見を出し合ったりしました。

↑症例検討の様子

午後からは苦手な部位や姿勢について相互練習を行いました。７番目の歯（一番後ろの歯）の後ろ側の面はデンタルミラーを用いて確認し、取り残しがないように気を付けるよう練習を重ねました。

↑河内先生に施術し、問題がないか確認してもらっている様子

夕方からは患者様のクリーニング中も指導していただきました。
実際の臨床（医療の現場のこと）では、歯が抜けているところがあったり歯茎が腫れていたり、お口の中は十人十色で、それぞれに合わせたクリーニングが必要です。
取り残しや伝え方について一緒にチェックしてもらい大変勉強になりました。

講師紹介