「ボトックス」は、美容だけの施術ではありません。
私たちの歯や顎関節は、「噛む力(咬合力)」によって日々大きな負担にさらされています。特に現代人は、無意識の「食いしばり」や「歯ぎしり」により、その力が過剰になりがちです。
歯科医療の専門家である当院は、この「過剰な噛む力」を正確に評価し、医療用ボツリヌス療法(ボトックス治療)を用いて「適切な力にコントロールする」ことを目的としています。
大切な歯を守り、顎の不調を根本から改善する「メディカル・オーラルケア」として、ボツリヌス治療をご提案します。
【適応症 1】歯を守る:過剰な噛み締め・歯ぎしりによるリスク対策
歯科医院の専門性を活かし、「歯が割れる」「詰め物・被せ物が欠ける」「摩耗して知覚過敏になる」といった、歯そのものへの被害を防ぎます。
【適応症 2】顎関節の不調と顔面の痛みからの解放
「重症化による頭痛、肩こり、めまい」は、生活の質(QOL)低下につながる症状を緩和します。
口が開けにくいといった機能的な問題も改善します。
【適応症 3】スマイルラインの改善
「ガミースマイル」と「梅干しシワ」など、口元全体の「スマイルライン」を作り、「健康的で自然な笑顔」を実現します。
【当院が選ばれる理由とこだわり】
1.「噛み合わせ」を知り尽くした医師による正確な注入
ボトックス治療の成否は、注入量と「どこに打つか」で決まります。
当院の歯科医師は、歯や顎の構造、筋肉の動き(噛み合わせ)を熟知しているため、必要な筋肉にのみ正確に作用させ、「自然で機能的な改善」を目指します。
2.痛みに最大限配慮した丁寧な麻酔手技
歯科治療で培った麻酔技術を活用し、注入時の痛みを極限まで軽減します。
3.厳しい基準をクリアした認可製剤を使用
厚生労働省承認のボツリヌス製剤を使用し、安全基準を遵守します。
歯ぎしりのためのボツリヌス注射治療
25,000円(税別)
効果とリスク
この薬は、ボツリヌス菌がつくり出すA型ボツリヌス毒素 (天然のタンパク質) を有効成分とする薬です。
様々な研究の結果、このタンパク質のごく少量を緊張している筋肉に直接注射すると、その筋肉がゆるみ、緊張や痙攣がおさまることがわかり、医薬品として利用され るようになりました。
ボツリヌス菌を注射するわけではないので、ボツリヌス菌に感染するといった危険性はありません。
一方、ボトックスにはヒトに由来する成分のアルブミンを含まれており、その製造工程では、加熱処理や十分な検査がされていますので、肝炎やエイズなどの感染症にかかる ことはありません。
しかし、現在の医療ではまだわかっていない疾患やクロイツフェルト・ヤコブ病(狂牛病)の感染の危険性はごくごくまれですがあることを理解して頂く事になります。
副作用として、下記の内容が知られています。
局所の反応として、かゆみ(4%)、注射部疼痛(4.4%)、筋痛(2.6%)、発疹(1.7%)などがありますが、一時的なもので、注射した箇所の周りに限られます。施術後多少赤みや腫れ が残りますが、通常 1~2日で落ち着きます。
まれに腫れが強く出たり、内出血を起こしたりすることがあり、その場合目立たなくなるまで1~3週間かかることがあります。
治療を受けられない方
◆ 妊娠中および授乳中の方は、胎児および乳児に対する安全性が確立されていないため、 使用できません。
また、妊娠する可能性のある方は、ボトックスの投与中および最終投与 後の 2回の月経を経るまでは避妊するようにして下さい。
男性は、ボトックスの投与中お よび最終投与後の少なくとも3ヵ月は避妊するようにして下さい。
◆ この薬を以前に使用し、発疹などのアレルギーを経験したことがある場合や、アレルギ 一体質の方は、主治医に申し出て下さい。
◆ 使用中の薬剤は市販薬も含め主治医に申し出て下さい。特に、アミノグリコシド系の抗生物質、パーキンソン病の治療薬、筋弛緩薬、精神安定剤等の投与を受けている方は、主治医に申し出て、指示に従って下さい。
これは、ボトックスをこれらと同時に使用すると、 効果が強くあらわれることがあり、十分な観察のもとで投与を行う必要があるためです。
◆ 喘息などの慢性的な呼吸器の病気がある方、重度の筋力低下のある方、筋肉の萎縮のある方、緑内障のある方は、主治医に申し出て下さい。
◆ 他の医療施設でボトックスの投与を受けている場合には、治療対象疾患および投与日、 投与量を必ず主治医に申し出てください。
◆ 献血(血液の提供)予定のある方。